私の夫はアスペルガーです。
そんな夫と付き合っていた頃の話。
夫は私の好きなところを
こう言っていました。
君は同じ空間で過ごしていても
別々のことをしていてくれる。
ショッピングも付き合わせない。
居心地がいいんだ、と。
当時、私の休みは不定期。
夫は土日でした。
一緒に過ごすことがあるとしたら
年末年始。
休みを合わせて取った夏休み。
平日の仕事終わりに飲みに行くくらい。
思えば一緒に暮らしているけど
まるでルームメイトのようでした。
恋人のような雰囲気はありませんでした。
よく恋人になって数ヶ月なのに
長年連れ添った老夫婦のようだと
言われました。
夫はそれがとてもラクだと言い
私は深く考えていませんでした。
今になると
夫が如何に自分の時間を大事にするかということを分かるのですが。
それがラクかと言ったら
私はそうではありません。
一緒に買い物をしたり
手を繋いでデートしている恋人を
羨ましいと思っていました。
私も同じ楽しみを共有したい、と
こんな歳になっても思います。
ふと寂しさを感じる時があります。
それを素直に伝えて甘えてみても。
なんだか思えば、夫の言い分に振り回されて ばかりな気がしてしまいました。
私も振り回しているような気もするけど
夫は我を通します。
その我の強さが羨ましくもあります。
私は三歩下がるどころか
5歩は前に出るタイプかと思っていましたが
夫と一緒になり
下がることを覚えました。
でもお互いの在り方を見つけてからは
違います。
互いを理解しあってからは
寂しさのようなものが、無くなりました。
大事にされてるなと素直に思います。
頑張って良かった。
